第121回e4c-village協議会について
皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
前回のご挨拶に書いたばかりですが、今年は、本当に、天災の年のようです。
タイの洪水。内需から外需にシフトしようとしても障害は思わぬところから湧いてくるようです。
こうなると試練としか思えません。日本企業の変革はもう待ったなしです。
考えられることはすべて想定内にして考えておいたほうがいいでしょう。
こんな時代の新しい「リーダー像」についても一度ちゃんと取り上げたいと思います。
また最近どうも風邪が流行っているようです。大人でも40度近い熱が出ると聞きました。
寒暖相半ばの時期ですから体調を崩さないように気をつけてください。
さて、第120回協議会が終わったばかりですが、はや次の第121回協議会のご案内を差し上げます。
今回もまた3週間前のショートノーティスになってしまい、申し訳ありません。実は次もそんな感じなのです。
話を戻しまして、このテーマは以前から気になっていました。
スマホやタブレットがここまでこのペースで流行ってくるとは思ってもいませんでしたが、
携帯系が一般消費者を中心に従来の個別機能製品、プレステのようなコンソール型ゲームやパソコン、
デジカメを追いやりつつあるとは思っていました。
電車でモバイルゲームに夢中になっている人、セミナー会場でiPadでメモしたり、メールしたり、
ウェッブやったりしている人、携帯やスマホでぱちぱち写真を撮っている人、こんな人たちを多く見るようになってきました。
メディアでは、モバイルゲームがどんどん伸びる、任天堂は売上げ半減、プレステも苦戦、PCはなくなるのか、
デジカメは1000万台以上のメーカーしか生き延びられない、とか極端な言説まで現れる始末です。
言われてみれば感覚的にはそうも見えます。本当にそうでしょうか?
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の冨田氏に聞いてみました。
昨年の市場予測と今年の市場予測はまったく違うものなったそうです。
任天堂が売上げを落としたのは事実のようですが、今年に入ってふたを開けてみるとプレステ、
Xboxなどのいわゆるコンソールタイプのゲーム機のワールドワイド売上げ規模はほとんど下がっていなかったそうです。
その上にモバイルゲームが乗ってきますからゲーム市場は成長市場のようになってきているのだそうです。
SCEは、先日の「東京ゲームショウ2011」で、年内発売予定のPlayStation Vita(PS Vita) を披露しましたが、
冨田氏によれば、どうも隠された戦略がありそうです。ビジネスドメインへの侵入。しかも通信系が内蔵とか。
携帯系と比べればゲーム機のリソースは圧倒的に高く、パフォーマンスがまったく違ってきます。
いよいよ逆襲が始まるのでしょうか。モバイルゲームも安閑として入られません。
次回協議会ではかなりお話できるのでは、とは冨田氏の弁です。
さて、次はパソコンです。日本HPに聞いてみました。今回は高見氏からお話を伺います。
HPはご存知のように世界第1位のパソコンメーカーです。
そればかりでなく、HPはプリンター、PDA、サーバーなどにも強く、昨年はクラウドの話もしていただきました。
いわばITの総合企業のような存在です。
さすがに今パソコンをどうするかを伺うのはちょっとタッチーかもしれません。
そこで、スマホ・タブレットがこれだけ入ってくると、システムやネットワークの中で多様なデバイスがどのような位置づけになってくるのか、
従来とは全体のバランスが違ってくるのではないのか、という観点からお話を伺うことにしました。
私個人からいえば、タブレットはビューアーとしては便利だが、クリエイティブな仕事には使いにくい、そこはやはりPC、
ということになってしまいます。
実は、iPadのことをいろいろ言っていたら、友人から「横野さんはiPad持っているの?そういうことは持ってから言うもんだ。」
と言われてしまい、急遽買いに行って、試してみたという経験があります。
営業・マーケティングにタブレットを持たせる企業も増えているそうですが、どうもやはりビューアーではと思ってしまうのです。
さて実際デバイスコンフィギュレーションはどう変わっていくのか、その中でPCはどうなっていくのでしょう。
最後はデジカメです。今までにも協議会で数回お話いただいた、NCA(ネットコンピューティングアライアンス)の津田氏にお話していただきます。
津田氏には、SaaS、スマートフォン(初回)、クラウド特集のときにもお話をしていただいています。
今回はNCAの中で開いていらっしゃるPMC(フォト&ムービークラウド)研究会での成果をお話いただきます。
デジカメの新たな使い方、利用・活用の仕方です。LTEとクラウドが入ってくるとただのデジカメではありませんが、
カメラ付きの携帯とはまた違うようです。津田さん流の融通無碍な発想が楽しみです。
今回の3大噺は、追いやられるものも黙ってはいない、その切磋琢磨が新しい地平を拓いていく、
というところを見てみようというのが目的です。
追いやるものもただ追いやっている訳ではありません。
逆襲を受け、逆に姿を消していくこともあるのです。またどちらも守るだけではないのです。
創発の時代の業界を超えた戦いを垣間見てみたいと思います。
そして、皆さんもこれを糧にして、また新たな挑戦に挑んでいただきたいと思います。
今回も、「がんばろう!日本」は変わりません。世界は大震災を免罪符にはしてくれません。
台風も、洪水も、です。越えていきましょう。何事も挑戦です。正しい認識を持って、勇気を持って実行実践していきましょう。
是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!
株式会社イーフォーシーリンク 横野 滋
株式会社イーフォーシーリンク 横野 滋