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第147回e4c-village協議会 案内

皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
11月に入ってもまだ20℃、さすがに朝晩はちょっと冷えては来ている
ようですが、どうもはっきりしません。先日まで台風もまだ来ていました。
どうも地球がおかしいのでしょうか?こういう時期は心身ともに怠さが
出てきそうです。シャキッと行きましょう!

さて、お約束してきた11月の協議会。講演者の方と会場の都合から今回は
12月にずれ込むことになりました。元々12月と3月は協議会は休会なのですが、
12月初旬なら忘年会ともぶつからないと勝手に解釈して12月4日(月)に決めました。

今回は、今評判の話題の一つ、IoT(Internet of things)を採り上げます。
IoTという言葉は、そもそもは1999年にMITの人がRFID絡みで言い出したらしい。
この時はRFIDをインターネット化するということだったらしいのですが、
最近のIoTはすべてのモノがインターネットに繋がるということから来ています。
2015年あたりから「インダストリー4.0」とか言われてメディアにも盛んに
取り上げられるようになりました。しかし一方でセンサーを繋いでネットワーク化
するのは、先ほどの1999年以来いろいろな形で導入され続けてきました。
例えばデータセンターのサーバーに後から温度センサーを付けて
センター監視室から冷却コントロールをするとか、
ビルのゴキブリ取りにフォトセンサーを使ってゴキブリ検知するとか、
センサーをネットワーク化して、それを近距離通信規格のIEEE802.15.4(Zig Bee)
を使ってセンターに送り、モニタリングしたり、制御処理したりといったやり方です。
製造工場でもラインの中の機械にモニター装置を付けて稼働状態を監視し
コントロールする、なんてこともやっていました。このようなセンサーネットワークも
ある意味でIoTです。それではIoTとセンサーネットワークは同じものなのでしょうか?
どうも違うようなのです。IoTはセンサーネットワークをベースに新たな価値を創造
しているらしいのです。その価値は衝撃的とさえ言われています。
何が進化しているのか、新たに創造される価値とは何か?
キーワードは、スマートデバイス、AI、ビッグデータ、なのかもしれません。
今回はここにメスを入れていきたいと思います。

今回は講演者の方の都合から話の順を入れ替えます。
総論の前にアプリケーションの紹介から始めます。
逆にその方が分かり易いかもしれません。

一番バッターは富士通の須賀さんにお願いしました。
富士通は、知る人ぞ知る、IoTアプリケーションをかなり以前から手掛けています。
農業IoTはよく知られています。多分最初はカメラや温度センサーなどを付けて
モニタリングから始め、どんどん進化していったのだと思います。他にも富士通は
多様な分野でIoTを繰り広げています。「ヒューマンセントリックIoT」と銘打って、
モノづくり、流通、食、社会インフラ、等々に取り組んでいます。具体的にどういう
ネットワークでどんな価値を新たに生み出しているのか、実例を中心にお話を伺います。

次にセコムの小松崎さんにお話を伺います。
小松崎さんは年来の友人で、安全・安心領域の多分野・多職種で
ご活躍してこられました。今年の春から常務から顧問になられ、
引き続き研究所を見ていらっしゃいます。先日ふとした電話で気付かされたのですが、
私の自宅でもセコムに入っていて、停電になった時のことを話していた時に、
「どの電力会社より早く停電地域が分かる」と言われました。
業界No.1約120万世帯(2017年3月)のホームセキュリティを受託しているそうです。
言われて気付いたわけです。セコムはずっと前からIoTをやっていたのだ、と。
自宅でセコムを導入したのは10年以上前ですから今はもっと進んでいるはずです。
それにセコムはホームセキュリティだけではありません。社会の安全・安心に
関わることはすべてセコムのビジネス対象になります。情報通信ICTは今や
セコムにとって中核の技術です。その中のIoTという切り口でお話をお願いしました。

最後は総論です。
元日立の木下さんにお願いしました。現在は情報処理学会の事務局長をなさって
います。また新世代IoT/M2Mコンソーシアム理事もなさっているとのことで
まさに打って付けの人選になりました。結果論ですが。
木下さんには2009年頃に最初にお目に掛かりました。当時木下さんは、日立社内の
ベンチャービジネス「ワイヤレスインフォ ベンチャーカンパニー」を立ち上げていました。
協議会のテーマが「アドホック通信」であったことから講演をお願いしました。
その後すぐに2010年「IoTクラウド事業部」の事業部長に就任なさったようです。
今回もIoTの全体像の話は木下さん以外にはいないのではないかと思い、久し振りに
お話を伺いにお会いしてきました。正解でした。IoTは広い分野で多岐に亘って使われて
います。バズワードにならないように実像と本質をお話しいただくようにお願いいたしました。
実際のアプリケーションの話の後ですので、イメージも湧き易いと思います。

人口に膾炙しているからIoTをテーマに選んだわけではありません。
話題に乗っていれば万能だというわけではありません。
自分のビジネスにどう生かされるのか、使えるのか使えないのか、どう競争に
打ち勝っていけるのか。厳しい目でご覧になっていただきたいと思います。
シャキッとするのではないでしょうか!

今回も是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!

株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋