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第113回e4c-village協議会 報告

第113回e4c-village協議会について


皆様、お元気にお過ごしのことと思います。
肌寒い今日この頃です。あの夏の暑さがうそみたいです。
何かこのまま冬になってしまうようで、短い秋なのでしょうか。
季節の変わり目は心身とも変調をきたします。適度な運動と秋の味覚で健康を養いましょう。

さて、第113回e4c協議会はスマートグリッドを取り上げます。
スマートグリッドという言葉は元々アメリカの電力会社の人が言い始めたと聞いています。
次世代送電網ということですが、いつの間にか次世代インターネット産業の
アメリカの競争力確保ということまで言われるようになっています。
要はそれほど技術も産業も広範囲にわたっているということでしょう。
スマートグリッドの社会では、電力会社のような大規模発電のほかに家庭や企業、
地域が分散的に発電します。今までは一方的に送電されてきた電力が分散発電により
余ったり、足りなかったりして、全体的に調整されます。余った電力は他にまわされ、
足りなければ電力会社だけでなく、たとえば隣の家庭から回されてきます。
地域間のやり取りもあるでしょう。こうなってくると今まで電力消費場所にある
電力メータもネットワーク化されたスマートメータになってきます。
消費だけでなく、発電もありますからスマートメータは単なるメータではありません。
通信機能が付いて情報のやり取りが行われる。さらに電力のコントロールがあります。
つまり 多方向の電力網に情報ネットワークと制御系ネットワークが付随するわけです。
蓄電池、デバイスからシステムまで広範な技術を必要とします。
オペレーションもセンター機能、地域の基地センターなど階層的な管理運営をすることになるでしょう。
電力発電も、太陽光発電だけでなく、風力、地熱、潮汐などの再生可能エネルギーもあります。
発電施設にどんな技術やシステムが必要なのか、あれこれ想像に難くありません。
自動車はどうでしょうか。電気自動車のエネルギーステーション、家庭とのプラグイン。
送電系、給電系も有線だけでなく、無線形も出てくるかもしれません。

こう考えてくるだけで気の遠くなるほどスマートグリッドの世界は広範囲に広がっています。
e4c協議会のメンバーはIT系の比率が大きいですが、決して無縁ではないのです。
今まで直近ではクラウドコンピューティング、植物工場、スマートフォンを取り上げてきましたが、
これらもほとんど直結します。前回のベンチャーマインドでぜひ考えてみてください。
ビジネスチャンスいっぱいです。

今回は精通していないテーマであることから、
経産省基準認証政策課長の中西宏典様に事前に相談させていただきました。
図らずも中西様ご本人にご講演していただくことになりました。
さらに他の講演者の方も中西様のご推薦でご快諾をいただけました。

合田 忠弘教授
九州大学大学院システム情報科学研究院電気電子システム工学部門

岡本 浩様
東京電力(株)技術部スマートグリッド戦略グループ マネジャー

3人の方々に、スマートグリッド全体像、国内および国際的な現状と動向、
システム全体の概略、次世代電力ネットワークなどのお話を伺います。
詳細は後報をお待ちください。

今からわくわくします。リーマンショックを嘆く前に、先を見ればプロミシングな世界が広がっているのです。

何度も言いますが、世界に羽ばたくチャンスは今です。激動の時代の中から次の勝者が現れます。
新しい可能性には積極的に挑戦してみましょう。

是非奮ってご参加下さい。語り合いましょう。それでは会場で!!


株式会社イーフォーシーリンク  横野 滋